講談社Birth


Top>選考結果>第13回>



小説:最終選考通過作品


『セックスゲーム』
 嫩葉(17歳)

作品紹介

男たちは体を目的にして少女たちに近づき、少女たちはそれを知っていながらも男たちにすがる。それは帰るところを失い、生きていくために必要であるという状況のせいかもしれないし、また遊ぶ金欲しさであるのかもしれない。しかし確かに、そのさなかにいる彼女たちにとってはその方法以外にはありえなかった……。

そんな現実の中であがく少女たちと、それに翻弄される大人たちが、最後に行き着く先に希望はあるのだろうか。



優秀作品選評

やられた気持ちでいっぱいだ。

とにかくおもしろい。リアリティうんぬんを言い出せば、欠点は出てくるだろう。だが、そんなマイナスを覆すだけのおもしろさがある。

実は作者が女性だと勘違いして読んでいた編集者がいた。そのことが、この作品のすばらしさを証明している。

タイトルの通り、性描写も出てくる。だが、この作者がいいのは、男よりも女、大人よりも子供、という視点をしっかり持っていることだ。それが、すべての表現を肯定的に評価する原因になっている。

たとえば、主人公の女子中学生から見たセックス描写がきわめて単調。でも、そう描かざるを得ない設定になっている。そういう目配せもよく出来ている。

初めての10代の受賞者が、こんなインパクトの強い、まさにゼロ年代を代表するような、すばらしい作品を引っ提げてきてくれたことに感謝する。

文芸X出版部長 蓬田勝


書籍化情報


『セックスゲーム』
著者:桑野日向
イラスト:竹谷嘉人
2010/05/18発売

▲ 上に戻る


講談社Birthについて
新刊・既刊リスト
選考結果
メルマガへの登録
講談社Birthトップ

モバイル講談社トップ


(C)Kodansha Ltd.