講談社Birth


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総評


今回は、最終選考ということもあり、小説96点、カバーアート104点もの応募があった。
だが、残念なことに、両方とも受賞者を出すことができなかった。

小説に関しては、一次選考通過作というか、これからもあきらめずに書き続けてほしいと思う6人の方には長めの選評を、そして残りの全員の方にも短いコメントを付けることにした。
講談社Birthに最後までお付き合いくださった応募者の皆さまへの感謝の気持ちを表したかったが、手厳しい意見もある。それは愛の鞭だと思って、お許しください。
もちろん、コメントはそれぞれの作品に対して付けられたものだが、全部のコメントが自分の作品にも該当すると思って、ぜひ皆さんに読んでほしいと願っている。そう思える繊細な人でないと、なかなか小説はうまくならない。
サッカー日本代表の本田選手が、一部の人としか戦術の話がきちんとできないようなことを言っていたが、すべてそういうものだ。あそこが悪かったと言ったときに、悪かったポイントがわからない選手には上達はない。本田と話ができる人だけが、世界で通用していくのである。
まあ、編集部は本田ほどスーパーではないので、余計このコメントくらいは理解できなければダメだろう。たとえ、すぐに理解できなくても、理解できるまでずっと考えてみることも大切でもある。

カバーアートに関しては、比較的良かったお二人の方には選評を付けている。ので、こちらも参考にしてほしい。
ただ、小説よりも簡単に描けてしまうからだろうか、何のために応募しているのかわからない人もいたのは残念だ。受賞する気持ちがないのなら、ネットに自作品を貼り付け、誰かに見てもらう可能性をさがした方が、よほど健全だ。
アートは感性だから、もしかすると評価してくれる人がいるかもしれない、という考え方は、世に出る資格を欠いているとも言えよう。アートほど、論理や勉強や鑑賞が必要なものはない。上村松園は、何かあるとすぐに見に行ってデッサンをしたという。デッサンがアートの基本であることも忘れないでほしい。

最後に、最終選考まで、たくさんのご応募、ありがとうございました。デビューした方を忘れることなく、これからも応援してあげてください。よろしくお願いいたします。

文芸X出版部長 蓬田勝


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